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描くことで、子どもは成長します のばそう絵の力

中学生デジタル制作のコツ

より手軽に幅広い表現が可能になると期待されるタブレットは、表現制作の授業に積極的に活かしたいツールのひとつです。とはいえ、具体的な授業の進め方や、子どもたちの反応などが気になるところ。そこで、東京都文京区の中学校を舞台に、デジタルハリウッド大学院教授・南雲治嘉先生がタブレットを使ったデジタル制作のモデル授業を実施しました。タブレットを活用した授業の取り組み方や、その長所を生かした特別授業の様子をご紹介します。

南雲先生のデジタル解説講座
デジタルハリウッド大学 教授 南雲先生
Point 1 タブレットを使った時の注意
  • タブレットは情報収集ツールではなく表現ツールとして位置づけます。
  • 使用するアプリは、操作がシンプルなものを選びます。
  • "各自の端末で見せ合う""スクリーンに投影する"など、作品の共有方法をあらかじめ決めておきます。
Point 2 絵を描いてもらうテーマ
  • デジタル制作の基本は「コミュニケーションのコンテンツ作り」。テーマそのものがメッセージとなることに留意します。
  • 全員が同じイメージを持てる、具体的でわかりやすいものにします。
デジタルハリウッド大学 教授 南雲先生

いざ、授業開始。

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テーマを決めると描きやすい!

中学生になると、テーマのあるほうが絵を描きやすい子も多いようです。テーマは子どもたちの身近にあるものや、より想像を広げられるものがいいでしょう。今回は「地域の暮らしにあるもので100年後に残したい物」を大きなテーマに、さらに「伝統建築」「手工芸品」「お祭り」「食べ物」などグループごとに小テーマを設定し、事前に描きたいものの写真、資料などを準備してきてもらいました。こうすることにより、より授業の目的がはっきりとし生徒たちも取り組みやすくなります。

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まずは自由に描いてみよう!

タブレットでの描画に慣れていない生徒たちもいるのでまずは試し書き。線の太さや色の変え方等、アプリの使い方が分かると、生徒たちも臆することなく描画にチャレンジし始めますので、どんどん自由に描いてもらいましょう。「色はどうやって作るの?」「描いた線を消したいんだけど」など、使っていくことで自然に質問も飛び出します。グループワークにすることで、子どもたちが使い方を教え合う相乗効果も生まれるようです。

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簡単、楽しい!タブレット

直感的な操作が可能なので、初めてでもすぐに使い方をマスターできるタブレット。描いたり消したりが簡単にできるので、絵が苦手な子でもためらいなく描き進められるという利点もあるようです。「背景に色をつけるときれいになるよ」という南雲先生のアドバイスに従って背景色をつけはじめたり、文字や記号を組み合わせてユニークな表現にチャレンジしたり、子どもたちならではの柔軟な発想が広がります。

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みんなで描くから面白い

ある程度時間を定めたら、描いた絵をグループ内で紹介し合います。友達の絵を見ることで、刺激を受け新たな表現にチャレンジする子も多いようです。同じ「お祭り」というテーマでも、お祭りの様子そのものを描く子もいれば、お祭り看板の一部を切り取って表現する子もいたり、とらえ方も色々。紙や絵筆など画材が必要な一般の絵画制作とは違い、画材を準備せずとも様々な表現が可能なのもタブレットを使った絵画制作の魅力ですね。

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届け、みんなの気持ち!

作品が完成したら、いよいよグループごとにみんなの前で発表!!みなさん短い時間内で書き上げたとは思えないほどの力作が発表されました。

「デジタルならではの利点は共有できること。みんなの前で発表するだけではなく、遠く離れた友達や、おじいちゃんやおばあちゃんにすぐに絵を送ることもできる。いままでの“単なる鑑賞のための創作”を一歩進めて、“コミュニケーションのための創作”につなげることができるようになるんだよ。」と南雲先生。描く楽しさそのものに加え、誰かに作品を見てもらい、フィードバックをもらう喜びも生まれると言う体験は子どもたちにとっても新鮮だったようです。「未来は急に到来するものではない、今日の次の明日、明日の次に続くのが未来。今を思う気持ちが未来につながっていくんだ。」と言う南雲先生の強いエールに子どもたちの表情も輝きました。

授業を終えて。

校長先生のコメント

子どもたちが非常に楽しそうに取り組んでいて、タブレットを使った授業に大きな手応えを感じました。区内でも、教員用のタブレットを授業に取り入れる学校が増えてきています。生徒用のタブレットが導入されれば、絵を描くだけではなく、実験結果の入力や処理など様々なジャンルで活用されると思います。ゆくゆくは各自が自宅に持ち帰って使えるようになるのが理想。そのためにも教員も生徒と一緒にどんどん知識を磨いていきたいですね。

文京区立第八中学校 校長 大塚悟先生
南雲治嘉 先生
Profile 南雲治嘉 先生

1944年⽣まれ。デジタルハリウッド⼤学教授、NPO ⽇本カラーイメージ協会理事⻑、ドコモ未来ミュージアム審査員。グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍。ベーシックデザイン、デザイン理論、表現技術、⾊彩などの分野で新しい理論を打ち⽴て、研究と実践を⾏う。現在、デジタル教材の研究に取り組んでいる。

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