NTTドコモ

第1回 ドコモ未来大賞 中学生の部

個人応募の部「文にしてみよう」コース

新しいコミュニケーション通信の未来へ

山梨県

嶋田修一郎(しまだしゅういちろう)さん(12歳)

 「リリーン」
 ぼくの携帯の着信ベルが鳴る。すずめのラムちゃんからだ。「おはよう、朝だよー」「うるさいな。まだ眠たいのに」こすりながら目を開ける。「今日はとっても気持ちが良い朝だよ」電話から、はずむラムちゃんの声が飛び込んでくる。見ると、窓にたくさんのすずめがいる。「さあ、早く起きて、一緒に学校に行こう!」
 5年前携帯に、「自動動物言語翻訳機能」が付いてから、ぼく達は動物達とのコミュニケーションを自由に楽しむことができるようになった。発信者である動物や人間が発した言語はサーバーのホストコンピューターに入力。次に、言語翻訳ソフトを通し、瞬時に受信者の言語に翻訳され配送されるシステムだ。
 動物とのこうしたコミュニケーションが可能になることによって、まずぼく達人間が驚いたのは、動物の能力のすばらしさだった。最初、動物達は人間にたくさんの不満をぶつけた。「なんで人間は地球を汚すんだ!」「暑い、暑い。氷河の氷が溶けるぞ」「そんな所にゴミを捨てるな!」「木を切ると砂漠になるぞ」
 動物の優れた能力に気付いた人間達は、やがて動物達の意見をどんどん取り入れるようになった。すると、動物はその優れた洞察力を人間のために発揮するようになる。「もうすぐ地震が起こる」「土砂の中に人が閉じ込められている」「津波が来るよ!」「あの木の下に地雷がある」「争いをやめろ!戦争になるぞ」
 21世紀の情報技術の発展が、地球上に住むたくさんの生き物同士のコミュニケーションを可能にした。地球は人間だけのものでない。そこに住む生き物、みんなが力を合わせて守り育てていくものであることを学んだ。「地球を守りたい!」みんなの心が一つになった。
 今日もあちらこちらで、人間と動物の楽しい会話がかわされている。地上がこんな明るい会話で満たされると、地球全体も元気いっぱいに生き生きと輝いてくる。未来コミュニケーションはみんなの夢と希望に満ちている。

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